《コストコ》

コストコ

(α君)先日のテレビ番組で大型スーパーマーケットであるコストコが紹介されていたわ。商品の一つ一つが特大サイズで、パレットごと商品を並べるから人件費がかからなくて、商品価格を抑えることができる。何よりインパクトがあったのが、社長のケンさんが思ったより若くて、自らが実演販売するなど血気のある人物だと感心したよ。あんな番組見たら少し興味も湧いてくるわ。β君は知ってた?

(β君)コストコは正式名称をコストコ・ホールセール(大量販売)と呼ぶ、アメリカ生まれの会員制大型スーパーのことやな。会員になるには、個人会員(ゴールドスターメンバー)が4,752円、法人会員(ビジネスメンバー)なら4,158円払う事で1年間の会員権が得られる。個人会員の場合は本人と非会員の2人、合計3人まではカード1枚で入場することができる。もちろん一年間の間に解約することもできるけど、解約してからの一年間は本人と同住所の家族もコストコの会員になることはできないから注意しなければならない事。

(α君)ケンさんの事を知っていたかはスルーかい?そういえばβ君はコストコの会員やったっけ?いつも爆買いしているイメージがあるけど笑い。会員はすぐになれるの?

(β君)爆買いするのは同伴者の分も含まれているからで、あとから折半するの。なにも一人であれだけのもの買わないわ。まず、会員になるには、コストコのインフォメーションセンターへ行き、受付後に顔写真を備え付けのマイクのようなカメラでパシャリと撮影してから、ものの数分でカードが発行される。発行の際に必要事項を記入した個人情報をメールで事前にコストコ側へ送信することにより時間の短縮を図ることもできる。同時に家族会員用のカードを発行することもでき、同伴者にも同様の形式で受付を済ませてからカードを発行する。家族カードも個人会員と同様にカードの本人と同伴者2人まで入場可能となる。

(α君)ということは、個人会員と家族会員の2枚があれば本人たちを含めた大人6人までが入場できるということやんな。

(β君)そういうこと。

(α君)もし、年会費を払わないでコストコを満喫しようと思えばその願いはかなうの?

(β君)一応は会員カードを無しで入場することはできる。例えば以下のように・・・

・1日体験入場券(ワンデーパス)

コストコの会員になるとこの一日体験入場券をもらえる。これ一枚で3人まで入場ができるので会員の人に譲ってもらう。

プリペイドカード

コストコ店舗で販売されている。しかし会計時に別途5%の+費用が掛かるため通常価格より高くついてしまう。

コストコ商品券

→オークションなどで落札して使う。

・雑誌などに添付される入場券

→数百円で売られている雑誌に稀に付属していることがある。一日体験入場券と同じなので3人まで入場ができる。

調剤薬局

→薬の受け取りはカードなしで入場できる。買い物はできないが、フードコートの利用はできる。

他にもコミュニケーションに自信があれば地域ネットサービスのジモティーなどを活用すれば同伴者を募集していることもあるみたいだよ。せめて車のガソリン代を出してあげたり、荷物の積み降ろしぐらいは手伝うべきだとは思うけど。

(α君)いろんな方法があるんや。一回行ってみてよさげなら会員になるのがベターやね。でもこれだけ安かったらあまり利益が出ない気もするけどな。

(β君)コストコは利益を会員カードの年会費で出しているといわれている。コストコの製品は非常に薄利であり、独自の戦略で安く仕入れた価格を顧客へ還元しているといえる。会員にはメールマガジンや期間限定の製品を提供する事で客離れを回避している。

(α君)そう言われると簡単に退会しますって言うのもかわいそうな気もするなあ。

(β君)また、コストコの戦略としては商品を単に置いているだけではダメで、来ている人にパフォーマンスをすることにも力を入れている。例えば人気商品には試食のブースを設けたり、ペット用の健康食品を配布したり、または商品の椅子を実際に座り心地を試してもらうなどの客が実際に体験してもらうパフォーマンスを提供している。

(α君)それテレビでも放送してた。

(β君)更に、コストコはカークランドシグネチャーという自社ブランドがあり、プライベートブランドとして安価で製品を提供してるよ。例えばペットボトルの水500mlが約20円とか。

(α君)安すぎ!トップバリューみたいなものの大型版をイメージすればいいか。

(β君)他にも、購入後の商品が気に入らなければ、未使用品はもちろんの事、味が気に入らないからといって飲みかけのジュースであっても返金の対象である。まさに太っ腹とはこの事を言うのだと思う。

(α君)他にもサービスは内の?

(β君)日本の全てのコストコにあるわけではないけど例えばタイヤセンターの話をするで。タイヤセンターでは期間限定で定期的にセールを行っており、人気が高まりつつあるので事前に予約する事を推奨する。タイヤ交換にかかる工賃はタダでタイヤの空気圧の点検やタイヤのローテーションにかかる費用もないというので驚きである。

(α君)タイヤを買えばあとのサービスはすべてコミコミだね。だいぶイメージが出来てきたけど、最後に店の様子を教えてくれる。

(β君)入り口で会員カードを提示した後、大型のカートが渡される。店内はほぼ一方通行であり、入口から大まかにテレビやアクセサリーコーナー→日用品or衣類→酒類→パン→肉類→鮮魚→野菜→嗜好品→ドラッグの順路がある。レジではベルトコンベアー式の台の上に商品を載せ、店員がスキャンしていく。もちろん袋はもらえないので、マイバッグか段ボールに詰める。支払いは以前はアメリカン・エキスプレスカードもしくは現金のみ対応であったが、2018年2月1日よりアメリカン・エキスプレスカードに代わってマスターカードの使用が可能となったよ。会計が終わり出口に向かうとレシートのチェックが行われるよ。これもサービスの一環で打ち間違えがないか確認するみたい。

(α君)もう行った気になったわ。今度朝から一緒に行こう。

(β君)言い忘れたけど、朝から行くなら昼飯はフードコートに行こうか。フードコートにはホットドッグの他にピザやアイスクリームなど多種に取り揃えられており、特に人気なのは180円でドリンクバー付きのホットドッグがある。破格の会計が終わると、紙コップの中にホイルにまかれたホットドッグが出される。ホットドッグの具材は自分たちがセルフで盛る形式になっている分安いけど、トッピングの量も任意だし、ジュースも飲み放題なところがいかにもコストコのサービス精神らしいね。

(α君)よし、次の休日が楽しみだ。