《キャンプ》~シングルバーナー編~

《シングルバーナー編》

(α君)前回のランタンに引き続き、キャンプ道具の重要なギアとしてバーナーもあるよね。

(β君)確かに、バーナーがないとお湯を沸かせないので調理することもできないし、冬場の場合は暖をとることもできないなあ。

(α君)まあ、バーナーで暖をとることには間違ってはいないけど、危険が伴うからね。今回は主に、キャンプ場で簡単な調理をするときに必要不可欠な、シングルバーナーについて話をしたいと思う。

(β君)アウトドア用のシングルバーナーって、家のカセットコンロをコンパクトにしたような感じやんね。

(α君)そう、でもってシングルバーナーにもガソリンタイプとガスタイプの2種類ある。

(β君)電池タイプはないの?

(α君)シングルバーナーに電池タイプはないね。ガソリンタイプはホワイトガソリンを使用するタイプが一般的であり、ポンピングと呼ばれるガソリンを気化させる工程があるのはランタン同様だよ。自動車用のレギュラーガソリンを使用できるタイプもあるけど、これもランタンと同様に定期的なメンテナンスを行う事が必要になる。しばらく使っていない場合も中のガソリンが気圧の差で噴出してくることもあるみたいだから気を付けてね。

(β君)ガソリンタイプは内部構造がアナログでシンプルな反面、使う人の想いや使い方、期待によって、ランタンから人間に物理的な影響が返ってくるんだね笑

(α君)・・・。またガスタイプにもランタン同様にOD缶(アウトドア用)とCD缶(カセットボンベ)に2種類があり、どちらかを選択することにいなる。火力についてはガソリン、ガス共にほとんど変わりはないが、ガソリンの方がコスト的には下がる。またガス缶を2つ使用することにより更に高火力を得ることの出来るタイプもある。

(β君)初心者にはやっぱりメンテナンスの簡単かつ手に入りやすいCD缶タイプがいいな。OD缶とCD缶の違いってやっぱりあるん?

(α君)OD缶ガスタイプは、ガス缶の上部にねじ込んで直接バーナーやゴトク(鍋などを載せる受け)を取り付ける一体型が主流である。これは非常に嵩(かさ)が減り、軽量化できることから携帯性に優れているといえる。またOD缶は寒冷地においてもガスが気化し易く、安定した火力を得られることのメリットが大きい。

(β君)これはランタン用のOD缶とCD缶と同様やね。

(α君)OD缶はCB缶に比べて一回り以上大きいが、内容量によりサイズも複数あるので、想定した時間を使用する事を考えれば大きな荷物にはならないかもしれない。

(β君)どういうこと?

(α君)OD缶は450gや300g、150 gのような感じでガスの容量によりサイズが多岐に亘るんだ。10分間お湯を沸かすためだけに雪山に450g缶を持ってきてもかさばるだけだからね。ちなみに標高が高くなるほど、気圧の影響で水は100℃にならなくても沸騰するよ。

(β君)確か、そのなると火が通るのも時間がかかると聞いたことがある。あとスナック菓子の袋が膨らむことも。

(α君)そう。一方のCB缶はバーナーとゴトクを直接接続する一体型タイプと、缶はケーブルでつながっており、ケーブル内でガスのやり取をする独立型タイプがある。一体型タイプはコンパクトに折りたためる反面、載せられるゴトクも独立型と比べ小さくなる。逆に独立型タイプは折りたためず場所は取るけど、大きなゴトクを使用するのが可能なので大人数分のお湯を沸かす際にも重宝すると思う。

(β君)そう考えると、独立型の方が使い勝手がよさそうやけど。

(α君)あと言い忘れたけど、直接型のシングルバーナーにはインジェクション機能が付いており、少しぐらい寒くてもガスの安定供給が可能なタイプもある。

(β君)そう考えるとどれも一長一短だね。

(α君)くれぐれも、室内やテント内での火器の使用は禁止のこと

(β君)了解。当然。

(α君)メーカーによっては、ランタンやシングルバーナーの燃料は同じ型番のガソリンやガスが使えるタイプもあるね。これだと、燃料も共通で使えるわけだし荷物も減るわけだね。

(β君)メーカーの企業努力ってやつね。

(α君)ちょっと違う気もするけど。ちなみにヒーターやバーナーの機能を兼ねたシングルバーナーも販売されているので、一つあれば他の用途にも使えて一石二鳥だね。

(β君)よし僕も何か、シングルバーナー、バーナー、ヒーター、ランタンを兼ねた製品の開発をしたくなったよ。

(α君)頑張ってね。