《オークション》

《オークション》

(α君)先日オークションでゲーム詰め合わせを1,000円で落札できたよ。既に持っていてダブったソフトもあったけど結果的には満足しているよ。

(β君)そんな値段なら僕も狙えば良かったわ。

(α君)オークションの出品側も買取業者より高く売れただろうし、落札した側は中古ショップで購入するより安く買えたから互恵関係(win-win)だね。

(β君)ネットオークションやフリマアプリが最近はやっているのは知ってるけど、僕はやったことないからなあ。

(α君)オークションで手に入れられるものは乾電池1本から自家用車、果ては家屋までと様々な製品が取引されていることは知っているよね。海外にあるような骨董品や希少価値のある巨匠の絵画などが品評会にかけられているが、日本では普段あまり見かけることは少ないかも。漁港などで勇ましい声が飛び交うセリとは違い、現在の一般的なオークションといえば、インターネット環境さえあれば誰でもどこにいても出品されている製品をリアルタイムで確認することができるネットオークションが主流である。

(β君)確かに、自宅にいてどのような商品があるか検索するだけでも楽しいわね。でもたまにこれがそんなに価値のあるものなのかと疑いたくなるような商品も出品されていることに驚くわ。特にヴィンテージものはかなり値が張る分類に入るみたい。ウイスキー1本が数千万円とか買えないわ。

(α君)現行では廃盤となり入手性に欠けるものや、価値のあるもの、自分の使わなかったものなどが日々多く出品されることが多いみたい。一般的な買取業者の場合だと値段が付かない事のある製品の出品も可能だし。

(β君)そう、コミックなんかも日焼けしていたら10円買取やもんな。オークションを通じて、それ以上で購入を希望してくれる人がいればいいんだけど。

(α君)10円なら売らない方がマシに思えてくるな笑。落札側が安く、探しやすく、また販売数も多々あるネットオークションに目が行くのもうなづける。

(β君)売る側は少しでも高く売れるオークションサイトを利用して、利益を出そうと考えている人も多いね。さっき言ってたオークションの流れをもう少し教えて。

(α君)例えばネットオークション最大手のヤフーの場合はオークションとフリーマーケットに分かれている。

(β君)へー、ヤフーオークションってオークションのみだと思っていた。

(α君)オークションに出品する側は運営に年会費を支払う必要はあるが、フリーマーケットの場合は年会費を払う必要がないよ。落札側は、いずれも年会費を払う必要はなく、ヤフーのアカウントを持ってさえすれば取引自体はスムーズに行われる。β君はヤフーのアカウント持ってる?

(β君)アカウントって?

(α君)ヤフーのメールを使う時のアドレスやパスワードのことやで。

(β君)ああ、それならあるわ。ヤフーオークション使いたければアカウントを持っていた方がいいという事やんね。

(α君)そうそう。オークションの仕組みは約1週間の出品期間中に一番高い購入金額を提示した買い手に購入権が付与される。

(β君)入札の方法は?

(α君)入札ボタンを押し、現在の価格より高い希望の金額を設定するだけだよ。ちなみにオークションサイトにある価格の設定に【即決価格】が設定されている商品の場合は、その金額ですぐに落札が可能だよ。

(β君)その時点でオークション終了ってことね。

(α君)また、最低落札金額が設定されている商品は、即決価格とは違って出品者が設定した最低金額に達さない限り、入札期間が終了した時点で一番入札額が高い金額であっても落札することはできない。

(β君)出品者が強気の価格設定をしているということね。

(α君)人気商品の価格が安く、品質状態が良さげならばそれだけ競争がし烈になり、制限時間のギリギリまで値段の張り合いが行われることになるよ。

(β君)欲しい商品があり、入札していても、いつも間にか終了の時間が迫っていることに気が付かないなんていやだなあ。

(α君)一応は便利な機能としてアラームや自動入札機能もあるが、自分が意図していなかった金額で入札され、その金額が最終的に一番高く設定されていたならば落札の権利を得ることになる。どうしても欲しいのではなければ、かなりの出費を覚悟しなければならない。あとは送料が別途かかることが多いから、大きいサイズの取引をする際は送料も含んだ価格を加味して値段を計算する方が無難だね。

(β君)安心の為には自分の想定する範囲で入札をすればいいってことやんね。で、結局自分が落札することが決定した後の手順も簡単なん?

(α君)落札が完了すると、出品者より連絡が来て取引開始となるよ。ヤフーの会員であれば、取引ナビに従って、【出品者から落札者側に連絡→落札者から出品者側に連絡後に入金→出品者側が入金確認→商品出荷→落札者が届いたことを出品者に連絡、落札者が出品者を評価→出品者による落札者の評価】を得て終了となる。ここの評価に関しては、その人の信頼度合であり商品の状態などのことをいう。高い評価を得ていれば良心的な出品者もしくは落札者ということになるよ。

(β君)意図的に出品者の評価を低くした場合は?

(α君)その場合、良い製品を提供したのに悪い評価をしたことになりあまり良い印象はもらえないだろうね。よほどのことがない限り、評価は良いに越したことはないと思う。

 

(β君)あっそういえば、前にチラシを見て思ったんだけど、ジョーシンなどの一部の家電製品店でも定期的に目玉商品のオークションを実施する例があるんやね。

(α君)どんな?

(β君)例えば日本全国の店舗を対象に、目玉商品を各店舗に10台限りと告知し、入札側はそれがいくらの価値が付きそうか予想したうえで値段を決定する。そしてその中から一番値段の高かった入札者から順に購入権を得る事が出来る。

(α君)日本全国の人たちが10円や100円での希望が集中してもその価格で売るの?

(β君)α君が教えてくれたように最低希望価格があり、それ以上の価格からスタートするみたいだよ。もちろん、相場より安く買う事が出来れば御の字だけど、遊び半分で集札して当選したところで拒否権はないので注意が必要かもしれないね。特に新商品などで市場価格に偏りがある場合は、旧モデルの市場価格を調べたうえで、付加価値や新機能を加味した金額を想定するため、ある程度の予想範囲に収めるように考慮しなければいけないね。

(α君)二人とも理解が進んだ気がするわ。